おあいそ

大阪ことば　あいうえお

お

いつもの居酒屋

『まいどォ～』と　
大きな声で　ゲゲゲが　
愛想してくれたので

『おいどぉ～』と
応じた掛布特別顧問。
　
お愛想の挨拶は
オオサカジンの
必須ワードや。

チャイナ５６７や
『大きな声　アカン』と　店長。

けど
まいどぉと　言われたら
おいどぉと　応じるのが
オオサカジンの
お愛想なんや。

ところで　お愛想…て
何？

事典によると

来客などに
一寸した間食程度のものを
出して愛想することが
御愛想。

古い時代の大阪で
贈り物を届けてもらった時
そのお使いしてくれた
丁稚さん等に
持たせて帰す
祝儀（おため）
これが　御愛想。

それと…　
飲食店の勘定書きのことは
知ってるわな。

お愛想してんか
≒チエックしてください

きょうびのように　
すべてが　キャシュレスで
代金支払い決済が
出きてしまう時代とちがい

江戸　大坂では
付けでやりとりする
商習慣が永く続いた。

飲食　遊興消費とかの
代金も付けが利いた…

つまり　
サービスやら物品を
提供する側と　
利用者の間に　
信頼関係が
成立してたんや。

そやから…
旦那衆が遊んだ
遊興の場での勘定書きは　
店側が
『お愛想無しで　申し訳ありません』と
恐縮した言葉を添えて出した。
　
飲食店などの勘定　
お会計を表わす隠語の　
おあいそは　
本来　店側が発する
言葉なんや。

そやから　客が
『店長　お愛想して…と　
言うのは　間違いなんやデ』

京都ツウに言わせると

昔　
遊興＆料理を楽しんだ
旦那が　堪能したので
帰り支度すると

帳場（レジ係り）に
『大旦那　お帰りでっせ　
お勘定もろてや…』では
色気も何も無い…

店の女将が
かんにんどすえ
『愛想がなくて』

大旦那はん　
きょうは　はように
お愛想でっか
（≒チェックですか）
かなんわぁ…とか
なんとか…いいながら
勘定書きを見せると

『付けといて…や』と
旦那。

御愛想
≒勘定書き

そんな話し
どうでもえぇ
『はよ…注文して』　と　店長。

『ほな　とりあえず
奴　枝豆　もやしいため』と　
川藤OB。

掛布特別顧問は
『ほな　豚天　鳥天』

それにしても
『ウイズ５６７や…』

『何です？』と　ゲゲゲ。

説明しとくと…
このゲゲゲは　
店の調理人さん。
　
腕は店長より
たしか…みたいや。

ウィズコロナの時代や
『矢野も　ハラくくらなアカン』と
川藤OB。

『何です？矢野監督？』

そや
打とうと打とまいと
『ボーアは　使い続ける』

怪我のマルテが　
治って帰ってきても
大山を
『今シーズン使い続けなあかん』と
掛布特別顧問。

伝統の球団
虎で　
マルテが大事か
大山が大事か

『考えたらわかるやん…なぁ』と　
ゲゲゲ。

ゲゲゲも虎キチみたいや。

出したりひっこめたり
するから　一人立ち出来ん。

育てるのやったら　
『矢野　ハラくくれ』

Gのハラみてみぃ
我慢して我慢して
『岡本を4番　固定させた』

岡本はねずみ歳
大山はいぬ歳

2年下の岡本に
『大山も負けてられへんわな』と
店長。

それに　これまで
世話になったけど

ベテランに　いつまでも
頼っていたら　結局　
若い選手が伸びてこん…

ウィズコロナの時代を　
きっかけに
　
いよいよ　
プロや野球の世界にも
入れ替わりの時が来た…。

（蛇足）

ベテランに
お愛想するのはわかる。

けど　虎は　
それ　続けたから　若手が
『いつまでも　育たんかったんや』と　
横町の大旦那。

言うてる尻から　福留選手
バックスクリーン左に　
勝利のホームラン。

これは
お愛想せなアカン。

おあいそ≒よいしょ