ゆぅたぁるのに

大阪ことば　あいうえお　ゆ
ゆぅたぁるのに

オバマからトランプになってしもたら
あれほど
ゆうたぁるのに…
言うても　そんなん知らんと　言われてしまうやろ…外務省。
しっかりせぇよ…

いつものモーニング

ほら　ゆぅたぁるのに…
『はよ　せぇへんからや…』と　喫茶店のおばちゃん。

『シチュウが　腐っとんのや…』と　マスター。

電話でやりとりしてる横で
スポーツ紙読んでる鍋津根長老に

売りもんちゃうけど…
『シチューいれたるワ』

『腐ってるのんとちゃう？』

『なんやて？』

『腐ってるのは　シチュー』と　マスター。

町内の広報板を支えている
支柱にサビが回って　傾いてきたことを
言うていたんや…

気ぃついたから
この前から　町会の副会長に
点検してや…ゆぅたぁるのに…

ゆぅたぁるのに≒伝えているのに

『なぁんもやってくれん』

ほな　なんで
『会長にゆえへんねん』

会長はしゃべるだけ　もったいない
『いてもうてる…』と　おばちゃん。

『…？』

名誉職の会長さんに　もの言うても　
『馬耳東風　聞く耳もたん』と　マスター。

どこでも　愚痴はつきものやな。

弁護士やから
ちぃとは　ましかとおもてた
丸山弁護士　
アメリカオバマ大統領の
出生（でしょう）をまちごうて発言した。

そんな意味で言うたんちゃう。
差別　蔑視　そんな趣旨とちゃう…
なんたらかんたら　弁解しても
後のまつり。

弁護士が　間違い言うたらアカンがな。
政治屋の愚痴なんか　
『聞きたないワイ』と　マスターまで怒ってる。

（蛇足番）

サビは
鉄から生まれて
鉄を腐らせる

愚痴は
人から
生まれて
人を
腐らせる

うまいこと言うてる八行標語※を　
『点検してみたんや…』と　探究心のある横町の大旦那。

※参照　京都佛光寺