大阪ことば　あいうえお　

大阪ことば　あいうえお
ま
まったり

こちら道修町研究所
関本課長の取材まわり
いつもの喫茶店にて

サービスランチについてる
スープを飲みながら　
OOB(オオバァ）さん。

「マスター　まったりした
えぇ味してるワ」

「そらそうよ‥」と　マスター
オォ〜ン岡田監督の
口真似してる。

そやけど　味は
人によってちゃうから
「甘すぎてもあかんし
辛すぎてもあかんしなぁ」と
YOB(若いバァ）さん。

「そやから　うちは
まったり」と　マスター。

横から　
ナベツネ長老が
「他人のものさし
自分のものさし
それぞれ　寸法が
ちがうんだな‥」と
いつもの
上から目線の言葉
言うたけど

そのセリフどこかで
「聞いたことある‥」と
マスター。

店の本棚から　長老が
相田みつをの本を見つけて
読んでいたのや。

「トマトにねぇ　
いくら肥料をやったってさ
メロンには
ならねんだなぁ」

「それも　佐川みつを‥か」と
OOBさん。

佐川ちゃう　相田

ほな　これ　どやと
長老。
「花を支える枝　
枝をささえる幹
幹を支える根‥さて
ここから問題‥」

問題‥て？

「幹を支える根に
続く言葉は？」

その時　関本課長の
携帯に　着信音
あっ　会議の時間や
遅れる旨　メールして帰社。

オォ〜ン岡田所長が　
正直言うて
「関本課長　いつも遅刻やな」と。

横から　庶務のドン
トラ子が
「毎日少しずつ　
それが　なかなな
できねんだなぁ」と。

何それ？

相田みつを

「ほな　幹を支える根の
次の言葉　？」

オォ〜ン　岡田所長が
「根は　見えねんだなぁ」と
教えてくれた。

（蛇足）

やる気あるものは去れ

頑張ると疲れる

友達なんかいなくていいんだよ
　　　　　　　　タモリの言葉

面白いけど
毒が　ありすぎる。

「人は　まったりした
言葉が　好きやから
相田みつをは　根強い
人気が　あるのや‥な」と
横町の大旦那。

まったり
＝食べ物の辛くない
落ち着いた味  

大阪ことば　あいうえお
ほ
ほかす

こちら道修町研究所
関本課長の取材まわり
いつもの喫茶店にて

ほかされてしもた
選手が　違うチームに
拾われて　
「頑張ってる姿みると
応援してしまう‥やろ」と
OOB（オオバァ）さん。

「戦力外になった選手の
事‥？」と　マスター。

そや
「トラからオリックスに
移った小野投手」

OOBさんは　
野球に詳しいのやな。

打撃の神様といわれた
川上哲治　元　巨人の大監督は
”ピッチャーは　
萎縮すればするほど
ストライクというものは
なかなか出にくい”と
いうてはる。

小野投手　虎で
「ほんまに期待されたのに
才能　発揮できんまま
やった‥」と　OOBさん。

「スランプになったら
基本に帰れ‥」

これ川上元監督の　
名言やけど
「基本に帰れということは‥」と
マスター。
その時　関本課長の携帯に
着信音　アッ
会議の時間や　遅れる旨
メールして　帰社。

課長は
オォ〜ん　岡田所長に
即　質問した。

「スランプ　基本に帰る
その基本‥て　何？」

オォ〜ン　
いろんなOBも
言うてるけど
「スランプになったら
基本に帰って　みる」

基本に帰るちゅうことは
オォ〜ン
「走りこめと言う事‥」

そういえば
サトテルが　昨季　極度の
不振　スランプにおちいった時
”走りこみ　していない選手は
ダメになる‥”と　落合博満さんが
言うていたな。

川上さんの言葉
”人を動かす立場にある人が
全体が見えないように
エキサイトしてしまうような人では
具合が悪い‥”

怒りまくった星仙監督？
鉄人監督も？

「ちゅうことやろ」と
オォ〜ン岡田所長。

（蛇足）

オォ〜ン　岡田監督は
川上さんの言葉を
指針にして　今期
アレに向かって挑んでる。

横町の大旦那が　
川上語録から
見つけた言葉は

人生
冷や飯を食わされる時がある　
その時　
愚痴をこぼしたり
腐ったりして　仕事を
ロクにしない人が多い。

“成功する人とは
この 冷や飯も　
上手に 食べた人である“

コレって
オォ〜ン岡田監督の
事やな。
まちがいない。

ほかす＝捨てる  

大阪ことば　あいうえお
へ
べべた

こちら道修町研究所
関本課長の取材まわり
いつもの喫茶店にて

ランチまだ
「大丈夫か　マスター」と
OOB(オォバァ）さんが
やってきた。

限定２０やから
遅めのランチタイムの
時は　売り切れる。

ところが　意外にも
「セーフ　ランチいけますワ」と
マスターが　言うた時

「ランチ‥」と言いいながら
YOB(若いバァ）さんが
やってきた。

先に　ランチを食べていた
関本課長の横に座って
こっちの皿を　見つめてるけど

マスターが　手をクロスさせて
バッテンのポーズ。
YOBさんの注文が
本日のランチの
べべた やったんやなと
おもた時　
携帯に着信音　
あっ会議の時間や
遅れる旨　メールして帰社。

おぉ〜ん岡田所長が
なつかしそうに
リスト点検してる。

野球選手の
「ニックネームですか」と
庶務のドン・トラ子が　
言うたものの
知らん選手も　いてる。

ゴジラは　言わんでもわかるわな。
トルネードの野茂投手は　ドクターK
８時半の男は　元巨人　宮田投手。
おかわり君は　西武中村選手。
ブンブン丸は　元ヤクルト　池山選手。
レッドスターは　元阪神の　赤星選手。
ハマのプーさんは　横浜の宮崎選手
曲者（くせもの）は　巨人　元木コーチ。

その名付け親は
ミスター　長嶋さん。
阪神タイガースで
ミスターといえば　掛布さん。

悪太郎は　元巨人の堀内監督。
若大将は　原辰徳監督。

絶好調男は　中畑清　元横浜監督。
満塁男は　駒田徳広さん、

怪物は　江川卓さん
高橋由伸元監督は　ウルフ。

投げる精密機械は
元ロッテの小宮山投手。
今は早稲田大 野球部の
監督さんや。

このリストのベベタに
書いてあったアダ名は

元阪神タイガース　
球界の春団治 野次将軍
川藤幸三さんやった。

べべたと
言わんと オォ〜ン
「とり は 川藤 春団治と
呼んだり…」と 岡田所長。

（蛇足）
ヤクルトの村上選手は
村神様と　言われるけど
神様の元祖は

打撃の神様　
川上哲治元監督やろ。

左打席に立ち
投球されたボールが
打撃好調時には
「止まって見えると　
言うていた‥けど」

ほんまかいな

「ほんまやろ‥」と
横町の大旦那。

べべた
＝一番おしまい
べべちゃ
＝びり  

大阪ことば　あいうえお
ふ
ぶっきょもん

こちら道修町研究所
関本課長の取材まわり
いつもの喫茶店にて

YOB(若いバァ）さんが
やってきた。
OOB(オオバァ）さんが
「髪　切ったん？」

上手いカットやったら
自慢したい　けど
「ぶっきょもんに
あたってしもた」と　嘆くYOBさん。

「指名せぇへんかったん？」

関本課長が　耳ダンボにして
聞いていると
美容院では　無くて
おっさんが　利用する安くて
早い散髪屋に　行ったらしい。

そら　指名なんか　出来へんから
時には　ぶっきょな職人さんに
当たるわ。

それは
「我慢してもらわな　しゃぁないな」と
マスター。

「んだ　んだ‥」と
関本課長が　心で頷いた。

その時　携帯に着信音。
あっ会議の時間や
遅れる旨　メールして帰社。

オォ〜ん　岡田所長が
笑いながら　そういえば
幼い頃の口グセは　
なんやったかいな？　
　
「正直言うて　オォ〜ん
ちゃいますのん？」と
庶務のドン・トラ子。
　
小学生が　正直言うて
オォ〜ん　言うたら　
わろてしまうやろ。

阪神タイガースの
選手が　小さい頃
良く言うていた口グセ

なかの選手
いちばんじゃないとイヤ。

今は
トラの２番バッターや。

おおやま選手
キャッチボールしょ！

いしい投手
牛乳飲みたい

あんまり飲まして
もらわれへんかったから
背ェ伸びなかったんやろか。

さとうて選手
知らんけど。

サトテル選手　言いそうな
口グセやな。

きなみ選手
んだ　んだ

かじや投手
てげ

（蛇足）

てげ
かじや投手は　宮崎出身。
ソフトバンクから　阪神に
やってきて　中継ぎで
大活躍中。

出したソフトバンクは
てげてげにしとけよ
と　言うてるかもしれん。

「てげは　程々とか　
いい加減とか　大雑把と
言う意味らしい」と
横町の大旦那。

ぶっきょ
＝不器用　拙劣　
ぶっきょもん
＝手際の悪い人　　  

大阪言葉あいうえお
ひ
ひゃくまんだら

こちら道修町研究所

関本課長の取材まわり
何時もの喫茶店にて

YOB(若いバァ）さんが
OOB(大バァ）さんに
「ひゃくまんだら言うても
聞かん人やなぁ」と
何やら文句言うてる。
課長の耳は　ダンボ。
どうも　お金の話しみたいや。

そら　あんた
「安いもんは　アカんやろ」と
YOBさん。
そら
「高いとこは　えぇやろ」

そやから　それが
百曼陀羅
言うても　わからんやろけど
「それが　そやない‥」と
OOBさん。

その時　関本課長の携帯に
着信音　あっ　会議の時間や
遅れる旨　メールして帰社。

オォ〜ン岡田所長が
資料点検してるとこやった、

「高けりゃえぇちゅうもん
チャウのや‥」と
庶務のドン・トラ子。

正直言うて　オォ〜ン
低いとこは
「アカんやろ‥けど」

「なんの話しです？」と
口をはさむ課長。

セパ　１２球団の
２０２３年度の
平均年棒と順位。

１２球団で最下位は
日本ハム　

１１位は　ドラゴンズ
立浪監督は　苦労してる。
ナゴヤジンも　ドえりゃぁ
ストレス溜まる。

年棒１位は
巨人軍　６８０７万円。

２位は　ソフトバンク
３位　　楽天
４位　　ヤクルト
５位　　西武

平均年棒は　４４６８万円なり。
ここまでの球団は　
「平均より上のチーム」

阪神タイガース
「トラは　平均以下‥？」と
関本課長。

「オォ〜ン　トラそやろ」と
岡田所長。

正直言うて　１０数年間も
優勝してへんねんから‥

「ほな　去年日本一になつた
オリックスは？」

９位で　３５２５万円。

（蛇足）
巨人より約２３００万円
安い
年棒の選手たちが
日本一に　なった‥のや

選手の
コストパフォーマンスから見て　
巨人　ソフトバンク　楽天は　
効率悪いかもしれん。

投資のしがいがある
選手　丸でダメな選手
その年度　えぇ選手を
見つけてきたスカウトにも
光を当てて　
セパ・スカウト大賞を
設けたら　どないやろ‥。

「これ　百曼陀羅　言うても
あきまへんやろ‥」と　
横町の大旦那。

百曼陀羅
＝だらだらとだらしなく
長くくどいさまを言う  

大阪言葉あいうえお
は
はしこない

こちら道修町研究所
関本課長の取材まわり
今日も空堀商店街にて

関本課長 何時もの
喫茶店で 耳ダンボにしてる。

ポケットのファスナー
引っかかって…
「財布 取れんから
珈琲代 またで エェかいな」と
OOB(オオバァ)さん。

「薄てのウインドブレーカー
着て る時 チャック よぉ〜
引っかかって 難儀する…けど」と
マスター。

難儀するのは
「マスターやんか…なぁ
ジッパー 引っかかった言うて
珈琲代 付けにされたら
カナンで …」と
YOB (若いバァ)さん。

横から 付かん事
言うようやけど
はしこないやっちゃ…と
おもてたけど…
「目ぇ 覚めたんか
結構 はしこいなぁ…」と
ナベツネ長老。

「…？ 誰が？」

「サトテル選手」

近大の野球部の
監督が言うには
佐藤は 人の話を
聞いていないとこが
あるから

くどいほど
言うてやらんと
「マイペース男やから
話し聞いていないと
田中監督が言うてたデ」

アンタ 監督と
知り合いかいな と
おもた時
関本課長の携帯に着信音
アッ会議の時間や
遅れる旨メールして帰社。

庶務のドン・トラ子が
オォ〜ン岡田所長に
質問してる。

ファスナーと
ジッパーと
チャック

「どないちゃいますのん？」

ファスナーは 女もの。
ジッパーは
Gパン に使われたから。
チャック は 男もの。
…と
オォ〜ン岡田所長が
ニヤリ。

「ふぇぇ そうでしたん」と
感心してる関本課長。

オォ〜ン岡田所長
「そんな話し 不正解
はしこないやっちゃ…な」

はしこないやっちゃ
≒とっさの判断が鈍い人物

(蛇足)

ファスナーが一番古く
後にジッパーが登録商標
その後に 日本のメーカーも
チャック を登録商標にした。

尾道のメーカーが命名した
チャック
なんでチャック 言うか
知ってる？

「巾ちゃく袋のように
しっかり閉まるから
チャック …」と 横町の大旦那。

ホンマかいな。

はしこい奴は 直ぐ
調べよるやろな。

はしこい≒敏捷な  

大阪言葉あいうえお
の
のんべんだらり

こちら道修町研究所
関本課長の取材まわり
何時もの喫茶店で

いつまで
「のんべんだらりしてるのや…」と
不満顔してるOOB(オオバァ)さん。

スポーツ紙を 横の席の
ナベツネ長老に 手渡しよった。

阪神の試合が オモロないと
新聞読む気にならん…

困っているのは
「報知新聞も…やろな」と
マスター。

G党も ガッカリの
すべりだしやから…
スポーツ紙 売れんワ。

それにしても
「サトテル選手 何か
手ェ 打ってるのかいな…？」と
OOBさん。

ズぅうっと おんなじ
パターンで 空振りしてる。

このまま のんべんだらりが
続くと いくらなんでも
オォ〜ん 岡田監督
しびれ切らして 2軍に
行かすかもしれん。

その時関本課長の携帯に着信音。
アッ会議の時間
遅れる旨メールして帰社。

岡田所長と
庶務のドン・トラ子が
新聞読みながら

オォ〜ン岡田監督は
「のんべんだらり してる
ひまは無いのや…な」

打てん梅チャンや
もがくウナギの
島田選手にもチャンスを与え

凡退した原口
救援ミスの石井投手にも
挽回の機会を与えて…

「ひとつのプレーで
勢いが出て 力がついて
自信を持てることだってある」と

サトテルの打撃練習に
目ぇ配って アドバイスし
ハゲ ましてる。

(蛇足)

虎ファンは もちろん
サトテルを育てた近大の
田中秀昌監督も

「やきもき してる事やろ」と
横町の大旦那。

のんべんだらり
≒ズルズルべったり  

大阪言葉あいうえお
ね

年がら年中

こちら道修町研究所
関本課長の取材まわり
何時もの喫茶店で

江戸では
「年が年百 言うたんや
てぇ」と OOB(オオバァ)さん。

オオサカジンは 話し飛ばして
会話はじめよるから

「何がやねん？」と
応じる事になる。

つまり
ボケ ツッコミの
漫才に 自然となってしまうのや。

上方では
「年がら年中…と言うてきた」

…それで 何が？

いや何
「大谷さんの頭の中は
始終 野球の事ばっかり考えて
いるのやてなぁ」と
OOBさん。

ヤンキース戦で
ニューヨークに 行って
TVインタビューを 受けた。

記者の質問を
通訳の一平さんから
聞いて

変な質問やな と言う
表情をして しかし
穏やかに 応じた。

その返事に 記者は
ひっくり返ってしまう。

質問は
ヤンキースの ニューヨークに
ようこそ…さて 大谷さん
ニューヨークの
「どこがいいですか？」

観光地 見物
どこか行きましたか
「ヒデキ 松井選手は
ヤンキースと契約した時
ニューヨークの5番街あたりで
取材されていましたが
大谷さんは どこか…？」

これに対して
「ホテルから 一歩も
出ませんから
球場以外 知りません」と。

「時間のある時
自由の女神 観に行こか
とか ティファニーで
何か 買いもん しょうかいな」

てなことなんか
「1ミリも 考えない方なんや」と
マスター。

その時
関本課長の携帯に着信音
アッ会議の時間や
遅れる旨メールして帰社。

オォ〜ン岡田所長が
頭抱えてる。

サトテルのブサイクな
打撃成績 なんとかして
壁 ぶち破って欲しい。

楽天からニューヨーク
今は 楽天の
マー君 田中投手は
「遠い先の事 考えないで
常に明日の目標を
クリアし続けること」

サトテル これやで。

世界の盗塁王
福本豊さんは

打撃なんか
「ピャッと きた球を
ピャッと 打って
ピャッと 走ったら
えぇんですわ…」

サトテル選手 この福本さんの
話し 判るか？

オォ〜ン オォ〜ンと
頭抱えてしまうわな。

(蛇足)

練習練習は えぇ事や

けど…と
ダルビッシュさんが
名セリフ残してる。

「練習は 嘘つかないって
言葉あるけど
考えてやらないと
普通に嘘つくよ」

オォ〜ン
サトテル選手 困った顔せんと
「ホンマのホンマ
大谷選手みたいに
年から年中
野球の事 考えて
壁破ってや」と
横町の大旦那。

年がら年中
≒しょっちゅう
≒始終
  

大阪言葉あいうえお
ぬ

ぬかにクギ

こちら道修町研究所

関本課長の取材まわり
何時もの喫茶店で

「豆腐に 鎹(かすがい)状態やがな」と
YOB(若いバァ)さん。

「糠に釘 とも言うデ」と
OOB(オオバァ)さん。

何やて？
課長 耳 ダンボにして
やり取り聞いている…と

糠に釘 打っても利かん
≒上方式いろはかるた の句。

「打っても 聞かん…て
コーチの言うこと
聞かん選手かいな？」と
マスター。

TVのワイドショー番組では
朝も昼も 大谷翔平選手の
動向が 取り上げられているけど

虎キチ オオサカジンは

どうしょうも無い
「大不振の サトテルの話題が
一番話や…」と
ナベツネ長老。

人のチームの選手
心配するより
「原 辰ノリ監督 どないやのん？」と
OOBさん。

「ハラタツ…采配や」と
長老。

古典的なG党ファンも
問題に しはじめてる。

その時 関本課長の携帯に着信音
アッ 会議の時間や
遅れる旨メールして帰社。

庶務のドン・トラ子が
うなずきながら
岡田所長の話し
聞いているとこやった。

オォ〜ン 正直言うて
岡田監督が言うには

「読売巨人軍の選手と
阪神タイガースの選手の違い
なんか判るか…？」

…？

関本課長 色々 言うたけど
違うみたいやった。

(蛇足)

横町の大旦那は
この話し 知ってるらしい。

紳士たれと 教えられる
読売巨人軍の選手は
試合に挑む前に
ヒゲを剃り

阪神タイガースの
選手は
試合が終わったら
ヒゲを剃る

なんで？

なんでて
試合後 遊びに行くからや

銀座 北新地 すすきに行く
為に 試合後
ヒゲ剃りするのや。

ほんまかいな

ほぼ ほんま。
  

大阪言葉あいうえお
に

にべもないやっちゃ

こちら道修町研究所
関本課長の取材まわり
何時もの喫茶店で

キョウトジンは
愛想してるようで
実は
「にべもないやっちゃ…」と
OOB(オオバァ)さん。

「…なんやて？」とマスター。

大阪弁しゃべるオオサカジン
これはこれで えぇ。

ところが
京都弁しゃべるキョウトジンは
ほんまの京都人から見たら

アンタ京都のどこの人と
吟味されてしまい
たいがいの人が 不合格になるんや。

例えば
宇治 不合格
嵐山 不合格
北野天満宮 不合格
ほんまのキョウトジンは
極く限られた地域で

しかも
室町時代あたりから
住まいが有る人の事らしい…

そこらの人がしゃべるのは
京言葉で
京都弁とは言わん。

「それが なんで にべもないやっちゃ
になるねん？」と
YOB(若いバァ)さん。

平安時代 室町時代 戦国時代
権力を握る戦いが 頻繁に…

この地で生きて行く人は
権力者が変わっても
対応できるように

生き抜く術として
ホンネとウソ
これがわからんような
表現作法を 身につけた
ちゅうことやな。

にべもない…て
情愛がないチュウ事やろ
「そんな風には 見えんけど…？」と
マスター

その時
関本課長の携帯に着信音
アッ会議の時間や
遅れる旨メールして帰社。

オォ〜ン 岡田監督は
ぶっきらぼうに見えるけど
「実は 涙もろい人や」と
庶務のドン・トラ子。

にべもないやっちゃの
対局にいてるような人なんや

虎の西勇輝投手の
力投に 勝ち星を
つけてやりたい一心で
130球近くも
投げさせたおかげで

9回ツーアウト
満塁から
中野選手の 執念 の
逆転打が生まれ
「逆転勝ち…今季一番の試合と
言われるやろ」と
岡田所長。

(蛇足)

ニベは 魚の名前
この浮袋を材料にして
粘着力の強い
にかわが作られていた。

そのニベが無い
つまり くっつかない
そこから 相手にされない
愛想が無いこと…
「これが 語源なんやが
語源知らんと つこてる
言葉 多いな」と
横町の大旦那。

にべもない
≒愛想が無い
≒同情心にかける
≒上っ面だけの言葉
  

大阪言葉あいうえお
な

なおしといて

こちら道修町研究所

関本課長の取材まわり
何時もの喫茶店で

大阪弁の なおすは
ややこしい言葉やな

乗ってきた自転車の
ベルが 取れた…と言うて
ハンドルから 止めネジ
外して YOB(若いバァ)さんが

「マスター これ なおしといて…」と
カウンターに 置いて…

「また 後からくるから…
せなあかん用事思い出した…」と
言うなり出て行きよった。

その様子見ていた
ナベツネ長老。
「ここは 自転車屋
チャウ ベルの修繕 …て
誰に言うとんのや」

ところが 人の良い
マスター 道具箱の中から
大きさの合うネジとナット
ガサゴソ 探してる。

「修繕したるのかいな？」と
長老 お人好しのマスターに
呆れてる。

また それを見ていた
OOB(オオバァ)さん
「マスター 何してるのん」

そやから 自転車のベル
「直す準備やってはるのや」
横から ゴチャゴチャ 口はさむな
というような顔したナベツネ長老。

その時関本課長の携帯に着信音
アッ会議の時間や
遅れる旨メールして帰社。

どないもこないも
打球が飛ばん
サトテルのフォームの
ビデオチェックしてる
岡田所長。

オォ〜ン
「立ってる姿も どこぞ
おかしい…なおすとこ
みっつほど あるなぁ…」

「サトテル選手
座高長すぎるのと
ちゃいます？」と
庶務のドン・トラ子。

「それ なおすこと出来ん」と
関本課長。

オォ〜ン岡田所長
ビデオ 見終わって
「なおしとって…」と
トラ子に CDを渡した。

サトテルのフォーム
なおすためのCD
わかりやすいとこに
なおしとかなあかん。

(蛇足)

マスターに YOBさんが
なおしとって と言うたのは
修繕のなおすではなく
「保管する意味の なおす…やったんや」と
横町の大旦那。

なおす
≒訂正する
≒修繕する
≒元どおりにする
≒片ずける
≒収める
  

大阪言葉あいうえお
と

どぶっきょ

こちら道修町研究所

関本課長の取材まわり
今日も何時もの喫茶店で

正直な話 あの子は
「どぶっきょ なんやろ」と
OOB(オオバァ)さん。

「あの子て…誰？」と
YOB(若いバァ)さん。

おお〜ん
「サトテル…」

甲子園を目指すような
高校では無いとこの
お山の大将やったから

チーム内で 戦い
這い上がっていく
経験がないまま

「近大でも 田中秀昌監督の
加護の元 自由に
やらしてもろてたから…な」と
ナベツネ長老。

「長老 詳しい…な」と
マスター。

そやから ？

「そやから 鍛えられた経験が
ほかの選手より少ない」

そやから ？

「そやから 修整 能力が乏しい」

「なんで？」と YOBさん。

舟でも 傾いたら
修復する手立て
考えるもんやけど
それが 出来んから

「どぶっきょ…」

その時
関本課長の携帯に着信音
アッ 会議の時間や
遅れる旨メールして帰社。

オォ〜ン岡田所長が
サトテルの不振
不振どころか絶不調を
オォ〜ン オォ〜ンと
悩んで 頭抱えてる。

トップの位置が高すぎる
スタンスがせますぎる
球に差し込まれすぎる
打点ポイントを前にして打て

サトテルの頭は
グチャグチャになって

「どぶっきょなフォームで
空振り三振」

「このままでは 高山選手の
二の舞いやで…」と
心配顔の
庶務のドン・トラ子。

(蛇足)

野球評論家の
高橋慶彦さんは

なんちゅうても
サトテルのフォーム
「バッターボックスで
球を 待ってる姿
それ見ただけでも
ぶさいく やんか」

「コラ 重症や…
コラ アレ 無いで…」と
横町の大旦那。

どぶっきょ
≒はなはだしく不器用  

大阪言葉あいうえお
て

てんごすな

こちら道修町研究所

関本課長の取材まわり
何時もの喫茶店で…


久しぶりやなぁと
言うような顔して

モーニングにやってきた
OOB(オオバァさんに
「これで 熱 測ってくれる…」

OOBさん コロナにでも
かかっていたのやろか？と
課長が 様子を見ていると

OOBさん マスターから渡された
ものを わきに挟む仕草しながら
「てんごすなっ」と
怒りよった。

マスターから渡されたものは
体温計ではなく
割り箸やった。

「天六まで 行ったら
OOBさん プロ級やのに…」と

ナベツネ長老が
わけわからん事 言いよった。

天神橋商店街は 天一から
天六まで 一直線に続いた
日本一長い商店街

わるふざけの てんごと
天五を 引っ掛けてるのやけど

マスターがてんごして
体温計に見立てた割り箸

OOBさん ワキに挟む仕草は
合格やけど

マスターに
「体温 36度5分やで
安心して 」と
体温計(割りばし)を 返す。

これでも 吉本 合格やけど

「天六スナッ」と 言うてから
間をおいて

「このスカタン てんごスナッ」

オオサカジンならここまで
「ボケて欲しい」と 長老。

オオサカジンは わけわからん。
その時 課長の携帯に着信音
アッ 会議の時間や
遅れる旨メールして帰社。

庶務のドン・トラ子が
神農さんの お守りの
張り子の虎の頭 に
チョコンと ふれると
虎は 首が ユラユラ
動いた…

「会議 どない？」
「オォ〜ン岡田所長
熱出したから 中止」

そらそやろ
ホンマに責任者(監督)は
疲れるもんやから

(蛇足)

サトテルも大山も
真剣すぎて 力が
からまわり
「ここはひとつ
てんご したれと
思うようなハート
これ 必要ちゃうか？」と
横町の大旦那。

てんごすな
≒悪ふざけするな

てんご
≒悪さ

  

大阪言葉あいうえお
つ

つかんこと

こちら道修町研究所

関本課長の取材まわり
何時もの喫茶店で

マスターとナベツネ長老が
岡田監督 原監督の
采配が
どったらこったら と
話ししていると

横からOOBさんが
「つかんこと たんねますけど…」
わりこんできて

「卵からかえった
ヒヨコ の毛ぇ フサフサ
してるの
あれ 何で？」

ほんまに
「つかんこと…やな」と
マスター。

なに連想したのか
YOB(若いバァ)さんが
オォーン
岡田監督
「育毛剤 何つこてるのやろ？」

マスター 素っ気なく
「知らんがな… 」

それより
つかんこと…て
よく言いますけど
「どう言う意味です？」と
長老の顔を見た。

即座に
「卒爾なこと…」と
長老 答えてくれたが

「卒爾…て 何なん？」と
OOB(オオバァ)さん。

付かぬこと
≒付く(ふずいする)事のない
≒関係無いこと

話の脈絡に なぁんも
繋がらない 別な話しを
持ち出す時 使うことば。

卒爾なこと
≒軽率な事

その時
関本課長の携帯が
唐突に着信音。

アッ会議の時間や
遅れる旨メールして帰社。

岡田所長が
庶務のドン・トラ子に
言葉の使い方を
指導してるとこやった。

トラ子は クチが悪い。

と 言うより
丁寧にしゃべる訓練を
受けてないもんやから
相手に は キツく
聞こえてしまうのやな。

「印象を
変えよおもたら
クッション言葉を
つこたら えぇねん」と
所長。

「…？」

「知ってるやろ…」と
トラ子に 所長が 言うたけど
「…？」

横から
「卒爾な事 言うようですが
おかげさまで みたいな」と
関本課長。

柔らかく伝えるために
前置きに添える言葉を
クッション言葉 と言う。

例えば
恐れ入ります とか
身に余る とか

オォ〜ン オォーンと
デン語駆使して
「ガチな表現せん言う事やろか？」

(蛇足)

卒爾ながら…と言えば
なんか格調高い言葉に
聞こえるけど
早い話が

「軽率な ことちゅう事
やから 正直言うて
言葉は魔法でんな」と
横町の大旦那。
  

大阪言葉あいうえお
ち

ちゃうチャウちゃうやんか

こちら道修町研究所

オオサカジンは
ひつこいのやろ…な。

言葉のリフレーンが
実に多い…

関本課長の取材まわり
何時もの喫茶店で

「…ちゃう…」と
携帯で
何か否定してるOOB(オオバァ)さん

相手が 何か言うたけど
「ちゃうチャウ…」

相手は 再度 何か言うた。

OOBさん
通話相手に
「ちゃうチャウちゃうやんか…」というなり
携帯切ってしまいよった。

小さな空間での
電話は 迷惑や…な。

そこらの空気が悪なったので
マスター 気ぃきかせて
誰に言うでもなく
「虎の開幕 メチャ よろしいな」と。

「めちゃ 通り越して
めちゃメチャ エェがな
オォ〜ん岡田さん」と
YOB(若いバァ)さんが
反応して…

スポーツ紙 見てる
隣の席のナベツネ長老に
同意を求めたけれど

虎には 興味無いらしい。

そらそうよ
ナベツネ長老は
G党やから。

長老
ひとり言つぶやいて
“怪物 江川でも アカンか…”

巨人OBの
江川卓 元投手が
プロ野球中継70周年を
記念して 始球式を
務めた…記事によると

現役時代の背番号30の
ユニフォーム姿で
マウンドへ向かったが

当時 最速球投手と
言われた江川さん

67歳になっているので
マウンドの 手前から投げた。

それでも
ワンバウンド。

これには 江川さん
「ガックリ した…てか」

その時
課長の携帯に着信音
アッ会議の時間や
遅れる旨メールして帰社。

オォ〜ん 岡田所長も
このところ ご機嫌や。

サンスポ読みながら
「岡田采配 メチャおもろいな」

観てる方は
メチャメチャおもろいけど
「こんな緊迫した試合が
続いたら 体 持たんと
言うてはる」と
庶務のドン・トラ子。

「そらそうよ 岡田監督は
セパの監督で 一番の
年寄りやから…」と 所長。

ジャイアンツ 原監督 65歳
ヤクルト 高津監督 55歳
ドラゴンズ 立浪監督 54歳
ベイスターズ 三浦監督 50歳
カープ 新井監督 46歳

パでは
ソフトバンク ホークスの
藤本監督 60歳が 最年長

(蛇足)

岡田彰布監督は
66歳で 1番や。

「そやから アレ 今季
やってくれる」と
信じこんでる横町の大旦那。

ちゃう≒違います
ちゃうチャウ≒そんな間違いするな
ちゃうチャウちゃうやんけ
≒何ちゅうスカタンしてるのや
  

大阪言葉あいうえお
た

たんまに

こちら道修町研究所
関本課長の取材まわり

たんまにしか行かん
喫茶店に行くと ナベツネ長老が
スポーツ紙読んでた。

何時ものとこは
「サンスポ 取ってないから
ここに来た…」

何で？

「何でて…虎が勝った時は
サンスポが おもろい」

そやったら
「たんまに 買うたらどない？」と
言うと 喫茶店に置いてるのを
読むのが 楽しい…のやてぇ。

なになに

18年ぶりアレへ あ〜よ勝った〜
岡田虎

試合前の出陣式で
こんな事があったんやテェ。

オォ〜ん
選手の出迎えは
オォ〜ん と

岡田監督が
何か言おうとしたので
コーチ陣 選手たち
緊張していると

オォ〜ん
選手の出迎えなんやが
阪神は
パーにしょう

コーチの何人かは
何のこっちゃと 監督の手を見ると

パーの手にしながら
「ぐー より強いもんな
そやから 選手の出迎え
ハイタッチは
パー

オォ〜ん
それで行こう
よっしゃ 頑張っていこうや」

直ぐに理解できん選手も
いたらしいけど

岡田監督は 手柄あげた選手を
迎える時 ぐーを出すもんやら
パーで ハイタッチするもんもいて

「バラバラやんけ オォ〜ん
ここは ぐーより強いパーで
統一しょうや」と
ここでも岡田色やがな。

(蛇足)

岡田監督の 言葉が
直ぐに理解できん選手も
多いやろけど

「そこは コーチ陣が 通訳して
翻訳して 若い選手に
おしえてやらな
あかんわな」と
横町の大旦那。

たんまに≒ときたま
  

大阪言葉あいうえお
そ

そんなんありか

こちら道修町研究所

関本課長の取材まわり
何時もの喫茶店で

スポーツ紙見てるナベツネ長老。

メジャーで
サイヤング賞も獲得してる
通算83勝 投手が
DeN Aにやってきた。

バウァー投手(元 ドジャーズ)

球団は 喜んで

球団初なんやけど
選手個人のファンクラブを
作った。

その倶楽部
「デラックスコース会員の
会費 33万円…」

「会費もたかい…な」

もっと良ぇコース
VIP会員のコースもあって
「会費 220万円也…」

「そんなんありか？」と
驚くOOBさん。

「ありや…」と
ナベツネ長老。

その時 関本課長の携帯に着信音
アッ会議の時間や
遅れる旨メールして帰社。

プロ野球の監督は
高級時計が 大好きや…

オォ〜ん 岡田所長
「ヌートバーが 大谷翔平から
時計 もろたんやてな」

ヌートバーが 大谷の時計を見て
欲しい…と 言うたらしい。

種類は不明やが ブランドは
大谷が 広告専属契約してる
SEIKOの時計や 。

その時計 ひょっとして
グランドセイコーの最高級モデル
SLGH 005 やろか…？

税込 115万5000円也。

この話だけでも 正直言うて
「広告効果上がったわな オォ〜ん」と
岡田所長。

(蛇足)

大谷は 時計をプレゼントしたが
ヌートバーに
3年後のWBCに 戻って来なければ
「返してもらうからね…」と
言うたんやテェ。

そんなんありか？

「なにしても いちいち
おもろいなぁ…」と
横町の大旦那。

そんなんありか
≒そんなやり方があるのか  

大阪言葉あいうえお
せ

船場

こちら道修町研究所

関本課長の取材まわり
何時もの喫茶店で

桜の季節は
「選挙や…」と
YOB(若いバァ)さん。

市も府も
大合戦になるやろ…

「…早々と 決まったやん」と
OOB(オオバァ)さん。

なんやて？

「吉田裕さん アキさん」

誰…て？

これまでの
「すっちーさん と 酒井藍さんに
加えて 新体制や…」

「吉本新喜劇の座長さんやな…」と
マスター。

昔 座長してた あの人
どないしてるやろ
2代目の座長の
「船場太郎さん…」と
OOBさん。

せん ・ ばたろうの
ギャグ
「船場太郎さんは 立候補して
市会議員に なった…」と
マスター。

野球のホームベースみたいな
顔やったけど
「2枚目座長と言われてた…」と
OOBさん。

その時
関本課長の携帯に着信音

アッ会議の時間や
遅れる旨メールして帰社。

オォ〜ん 船場て
何処から どこまでか

「船場 知らん オオサカジン
増えてきた…」と
岡田所長。

私も
「知らんけど…」と
庶務のドン・トラ子。

豊臣秀吉
太閤さんが
オォ〜ん

「堺の商人 伏見の商人を
移住させて 大坂の町造りを
させた」

伏見から来た人が住んだ
伏見町の名前も
残っているやろ

船場は
商いの一等地

大坂の文化 経済の
軸を 太閤さんが
造ったんや…

船場は
東は 東横堀川
西は 西横堀川
南は 長堀川
北は 土佐堀川

西横堀川
長堀川は
埋め立てられているけど
この 堀 川で
囲まれた四角なエリアが
船場

(蛇足)

京都は なんちゅうても
室町エリアが
京都と言われる特別なエリア。
ホンマのキョウトジンが
住んでいるエリア。

それに比べて
船場は 商いの
お店のある所で

住まい 邸宅は
芦屋周辺に
構えた所から 芦屋は
富豪の人が住む町になった…

「わしゃ 関係おまへん」と
横町の大旦那。
  

大阪言葉あいうえお
す

ずぼら

こちら道修町研究所
関本課長の取材まわり
何時もの喫茶店で

「ズボラな やっちゃ…」と
文句言いながら
OOB(オオバァ)さんが

続いて
「ズボラかまされた…」と
YOB(若いバァ)さんが
やってきた。

スポーツ紙 見てた
ナベツネ長老が
「…まだかいな…」と
マスターに
目ぇ飛ばしながら
「ズボラ せんとってや…」と
ブツブツ独り言。

セットメニューの
一品が まだやったらしい。

その時
課長の携帯に着信音
アッ 会議の時間や
遅れる旨メールして帰社。

ズボラせんと
「時間守りや」と
庶務のドン・トラ子。。

オォ〜ん
取材で ズボラかましてるわけ
無いやろから
「かまへん かめへん」と
岡田所長。

オォ〜ん ズボラ…て
「相場師の言葉…て
知ってたか？」

ホンマかいな？

山あり谷ありの
売り買い
大波小波
さざ波 あら波が
あるから相場は 成り立つ…

「そこから来てる…」と
所長。

それ 説明？

オォ〜ん
岡田所長の言葉は
正直言うて
ムツカシイ。

なんや
「わかりません…」と 課長。

ずぼら
≒なげやり・手抜き
≒やりっぱなし・横着な

(蛇足)

ズルズルと下がる相場を
堂島の相場師が
ズボラと言うていたのが
語源なんやけど

なんで
ズボラかというと

凸凹の無い ツルツルの
ずンぼらボン状態で
すべり落ちる相場を
略して
ズボラと
相場師が表現したんや。

「ま そう言う こっちゃ…」と
ズボラかましてる横町の大旦那。  

大阪言葉あいうえお
し

しぶちん

こちら道修町研究所
関本課長の取材まわり
何時もの喫茶店で

世の中には バチあたりもんが
いてる…と 嘆いている
OOB(オオバァ)さん。

「どないした？」と
YOB(若いバァ)ちゃん。

栃木県の真岡市で
二宮尊徳の銅像が盗まれた。

「コレクター …？」

銅像のコレクター…て
おらんやろ…

「換金するのや…なぁ」と
マスター。

二宮尊徳は
節約が大切という信念のひと。
節約は
小さな事からコツコツと…が
節約の極意。

このセリフ
「目玉の議員が 言うていたな」と
OOBさん。

あの人は コツコツと
議員年金 ためはった…ほんま
コツコツと。

歳費(税金)貰いっぱなしの
「ガーシー(容疑者)みたいなのも
いてるし」

税金は 元を言えば
「自分らの 納税分やから」
オオサカジンは もっと
「シブチンに ならな あかん」と
OOBさん。

窃盗事件の尊徳像
銅に換金すると…

「41万円ぐらいですな…」と
ナベツネ長老。

今 銅の買い取り価格が
キロ 1100円 銅像が
40キロぐらいやから…と

「そんな問題ちゃうわな…」

その時 関本課長の携帯に着信音
アッ会議の時間や
遅れる旨メールして帰社。

物や金を出し惜しみする
ケチ(シブチン)

オォ〜ん
オオサカジンは
「ケチ言われるけど
オォーん そやない」と
岡田所長。

正直言うて
「生き金 死に金
お金の価値を知っているのが
オオサカジン…や」

(蛇足)

何もかも 高くなるから
節約だ
節約も 一線越えると
ケチになり…

上手いこと核心
突いている川柳に
感心…

「倹約 節約 ケチる
渋る 紙一重…
これ 使いこなすのが
オオサカジン」と
横町の大旦那。

しぶちん
≒ケチンボ  

大阪言葉あいうえお
さ

ざんない

こちら道修町研究所

関本課長の取材まわり
何時もの喫茶店で

「これ もろたってくれる、…」と
OOB(オオバァ)さんが
マスターに なにやら…

どこぞで もろた
粗品かいな…と
課長が 見ていると

そんな
「ざんないもん…あげたら
失礼や」と YOB(若いバァ)さん。

YOBさん
何か 知ってるのや …な。

いやいや
頂きもんは
「喜んで ころこんで…」と
中身を広げて マスター

「令和元年 師走」 と
字ぃを 読みながら

「町会の 火の用心…
夜回りした時の記念品ですか…」

「ざんないもんで すまん
けど マスター
よぉけ 布巾 使うやろ…」と
OOBさん。

コロナのせぇで
ここ数年 火廻り も
「 やれませんでしたな」と
マスター。

「マスターマスターチョット
聞いて…」と OOBさん。

一層 注目してもらいたい時
重ねて 相手に 呼びかけるのが
オオサカジン。

うちの町会
「火の用心のかけ声
けったいやで」

「どんな？」

カラオケ大好き人間で
時代劇が 大好きな
おっさんが 先頭で

拍子木を 二つ鳴らして
“火のよぉじん”
拍子木 二つ

連なってるもん達も
“火の用心…”

ここまでは エェねんけど
「次が ざんない」

続いて
先頭のおっさん
さらに 声 はりあげて

“火の用心
さっしゃりませぇ…”

拍子木 二つ。

これを くりかえしながら
町会を ぐるっと 廻る。

「さっしゃりませぇ…て
何？」

けったいな 掛け声
やめてもらわな アカンと
OOBさん。

タンスの中にあった
粗品見つけて
思い出した…んや。

頭の回路は 複雑や。

その時
課長の携帯に着信音
アッ 会議の時間や
遅れる旨メールして帰社。

「それ 江戸の番所の
連中が 夜回りする時の
声や…オォん」と
岡田所長。

所長の想像では
浅田次郎の時代劇に
登場する光景
『火 まわり 用心
さっしゃりませぇ…』

武家屋敷の近くを
回る時の ていねいな
言い方や…ろ。

オォん そやから
上方 大坂では
「昔から そんな言い方
するかいな」と 所長。

ほな
「どない言うてましたん」

鶴瓶の師匠の
「笑福亭松鶴の 落語の中に
出てるやろ どアホ」

「怒らんでも
よろしいやろ…」と 課長。

(蛇足)

「火の用心」

拍子木 チョンチョン

「おたの 申します」

拍子木 ちょんちょん。

上方の火の用心は
「おたのもうします…やで」と
横町の大旦那。

おたのもうします
おたの申しまっせ…
≒宜しくお願いします

ざんない
≒見るに忍びない
≒見苦しい  

大阪言葉あいうえお
こ

こしのない

こちら道修町研究所
関本課長の取材まわり
何時もの喫茶店で

「腰のない無いやっちゃなぁ」と
OOB(オオバァ)さん。

「何です？」と
マスター。

いや何
「この頃の 相撲取り…
そない思わへん…」と
横のナベツネ長老に
声かけて…

オオサカジンは
手短におる人間に
同調を求めるクセがあるな。

その時
課長の携帯に着信音。
アッ会議の時間や
遅れる旨メールして帰社。

オォん 横綱は
「別格やなぁ…」と
岡田所長。

「何です？」と 課長。

「ところで 初代横綱…て
誰か 知ってるか？」

「雷電…」

ちゃう

「谷風…や」と
関本課長 どや顔したけど

ちゃう

オォん
よぉ間違うねんけど…
江戸最初の横綱は

「明石志賀之助」

ホンマかいな？

そこから数えて
62代目が 大乃国 康(やすし)さんや。

スィーツに詳しい横綱として
人気があった。
優勝した時の エピソードやけど

総理大臣杯授与の時

総理大臣の代理で
表彰式の土俵に あがって
表彰状を読む
内閣官房副長官

オォん この人が
注意散漫 正直言うて
エラーしよった…

“優勝 おおの くにやす殿”

「くにやす…て誰？」

千秋楽
館内のお客さん
笑いをこらえて 残った残った…

大乃国関を
放駒親方(大関 魁傑)は
鬼の稽古で 横綱に育てた。

“師匠は 親以上に一目も二目も
三目も置く存在。
今でも夢に出てきて
怒られることがある”と

(蛇足)

芝田山親方(大乃国)は
弟子に 対して
仮に 相撲界を離れても
社会で耐えられる人間に
育ってもらいたい…
人間として
“一人前に その為には
指導妥協無し…”

大相撲の親方の
役割は責任重大
そやから 若い親方
「ほんま しっかり
してや …」と
横町の大旦那。

腰のない≒臆病な
≒粘り気がない
  

大阪言葉あいうえお
け

げんがえぇ

こちら道修町研究所
関本課長の取材まわり

1円玉より 少し小さくて
薄っぺらな 石を 触ってる
OOB(オオバァ)さん。

「それ 何です？」と
マスターが聞くと

「私も ふたつ ひろてきた」と
YOB(若いバァ)ちゃん。

ひろてきた…て？

横でスポーツ紙読んでた
ナベツネ長老が…
財布を出すので
「お勘定ですか？」と
マスター。

ちゃう

「三つ 持ってるねん」と
長老。

何や何や

その時 課長の携帯に着信音
あぁ 会議の時間や
遅れる旨メールして帰社。

オォん 何ちゅうても
験担ぎ(ゲンカツギ)する
野球選手 No. 1 は

メジャー
ミネソタ・ツインズの
「前田健太選手やろ…」と
岡田所長。

ある事をすると
運が好転する…験がえぇと
おもた事をすると
気持ちが落ち着く。

「オォん そやから
験がえぇと 思い込んで
続けるもんやから
お終いにするわけにいかん…」

やめたら
「運がわるなる…と思うわナ」

マエケンの場合 大変やで

20以上 験がえぇと
信じている事 やらな
落ち着かんのやから…

※登板日は いつも同じシャツ
※ブルペンは真ん中で ※45球 投げ込む
※左足でグラウンドに入り ※左足でラインをまたぐ
※プレートに祈り ※手に胸を当て祈り
※右肩 グラブに 念を送る
※右手をあげ両手を広げ屈伸

「そや マエケン体操
グルグル肩を回 して…」

※夕食は 豚の唐揚げ
※朝食は 豚のしょうが焼き
※風呂掃除 ※トイレ掃除

※試合開始7時間前に起床して
※定刻に球場入り

あと いくつかあるけど
「オォん アホらしいから
省略」と 岡田所長。

ゲンカツギの 験て
その人のきもちの
持ちようやから…人には
わからん。

(蛇足)

ところで 喫茶店のお客が
持ってる小さな小さな小石は？

メチャ験がえぇと言われている
小石なんやけど…

北野天満宮の境内にある
小さな そして 年月で
すり減ってる大黒天さんの
石像が 口開けて わろてる。

3〜40㌢位の石像の前に
落ちてる小石を
口の中に のせる…

たいがいは 口元から
滑り落ちてしまう。

験よく 口の中に
おさまると…
験がえぇ その小石を
もろてくる…

必ず験エェ事
あるからな…
「いつか知らんけど…」と
横町の大旦那。

げんがえぇ
≒効き目がある

げん(験)
≒しるし・効能・運気

  

大阪言葉あいうえお
く

ぐつわるい

こちら道修町研究所
関本課長の取材まわり
いつもの喫茶店で

ランチメニュー
「変えたんか…マスター」と
OOBさん。

前のままやったら
「ぐつ悪い…やろ」と
YOBさん。

「何で…？」と
ナベツネ長老。

おっさんは 勘わるいな。

卵の値上げで
「ぐつ悪い…やんなぁ」と
OOB(オオバァ)さん。

オムライス
卵の量減らすと
うまい具合に包まれん。

チキンライスのライス
「減らしたら えぇやん」と
長老。

アカン アカン
「ぐつ悪い…わなぁ マスター」

何で？

カウンターの隅に
小さな木彫りがあって
マスターの座右の銘が…

Put the customers first

小さい彫りやから
見にくいなぁ…

その時 課長の携帯に着信音
アッ会議の時間や
遅くなる旨メールして帰社。

何がオモロイゆうて…
座右の銘で おもろいのは
オォん
「…オイアクマ…やな」と
岡田所長。

オイ 悪魔…？
「誰の座右の銘です？」と
庶務のドン・トラ子。

世界の盗塁王
福本豊さん

国民栄誉賞を もろてもらえますか
と 政府から打診があった時
「ぐつ悪いでんがな
そんなんもろたら
立ちション でけへん」と
言うて 断った人やデ。

野球解説も ホンマ
オモロイ。

タイガースの
打撃陣が 不振になった時

“福本さん 何とか
なりませんか？”

“ならんネ…
わし 去年まで 打撃コーチや”

名古屋ドームで勝てない
タイガース
“阪神は どうして
かてないのでしょうか？”

福本さんの解説
“屋根があるから ちゃうか”

解説としては
オォん 正直言って
「ぐつ悪い…オォん
けど おもろいから えぇやん」と
岡田所長。

(蛇足)

ところで
おいあくまの座右の銘の
解説は…

野球の心得

おいあくまの
お 怒るな
い 威張るな
あ 焦るな
く クサるな
ま 負けるな

「これ えぇ 座右の銘やで」と
横町の大旦那。

ぐつわるい
≒都合が良く無い
≒不首尾
  

大阪言葉あいうえお
き

きずつない

こちら道修町研究所
関本課長の取材まわり
いつもの喫茶店で

「良かったら 食べてや…」と
マスターが
お客さんからの差入れの
どら焼を
OOB(オオバァ)さん達に…

マスターの頂き物やのに
「きずつないわ…」と
言いながら

袋 破って…
早々 と 口に ほりこみよった。

「…この 粒あん 上品や…な」と
包み紙 観てるYOB(若いバァ)さん。

名物どら焼き

「あぁ すみよっさんの
喜久寿の
どら焼きやん…」

すみよっさん
≒オオサカジンの言い方で
住吉大社の事

どら焼き
いろんなとこにあるけど
「ここのんが 一番好きや」と
YOBさん。

その時 課長の携帯に着信音
アッ会議の時間や
遅れる旨メールして帰社。

「何が きずつない 言うて
食事会に 呼ばれた選手…」と
川藤顧問。

数百億円で 契約してる
世界的なダルビッシュさんに
食事会 に さそてもろた
宇田川投手。

つい1年前は オリックスの
育成契約の立場で

侍ジャパンの投手の中でも
昨年の日本シリーズで
名を上げた
「言うたら ポッと出…やから
尻込みしてしまう」

おまけに
チーム幹部から
食事制限減量指示されている身

食事会に参加しているけど
きずつない気持ちで
遠慮している宇田川投手。

ダルビッシュ投手は

“いきなり食べる量を
減らしたりすると
筋肉にも 良くないし…”と
アドバイス。

記念写真も 宇田川投手を
真ん中に座らせて

宇田川さんを囲む会と
名ずけて 彼を 盛りたてた。

今やダルビッシュ投手は
侍ジャパンの精神的支柱に…

(蛇足)

2009年
ダルビッシュ投手が
優勝投手に なった頃
今の若い投手陣の殆どが
小・中学生。

栗山監督は
ダルビッシュ投手の存在が
チームに化学変化を
もたらした…と言う。

別格の人から
声かけてもらうだけで
「選手の 運命が 変わるものや」と
横町の大旦那。

きずつない
≒きがねする・申し訳ない
≒親切にされた敬意
≒気がひける