くちよごしやけど

どんならん

2014年10月23日 00:00

大阪言葉 あいうえお く
くちよごしやけど

こちら道修町研究所

天満の得意先の会長からクレーム…
クレーマーは 言葉のあやひとつで
怒りを増殖させよる…
『慎重に言葉を選んで 腰も低く…』と 赤星副部長。

庶務のドンふら子が電話応対した時は
怒りくるてたけれど 丁寧に応対説明したので
怒りがおさまって…

帰り際 会長夫人が
『ご苦労様…これ 口汚しやけど…』と
紙袋にいれた土産をくれた。
なんやら 生あったかい…。

外に出てから 主任が
『口が汚れるようなもん…なんです?』と 今成主任。

くちよごし≒
お客に飲食物をさしだす時に使う
へりくだった言い方。


袋の中をみると 湯がいたばかりの…
『丹波の黒豆…』

天満宮の休憩所でいっぷくしょ
『自販機の横に椅子ありますわ…』

『こらこら 境内に入ったら まず
ちょうずや を 探す』

『何の店です?』

ちゃう
手口を清める手水舎(ちょうずや)
『清めてからや…』

袋の中の黒豆は さや10ケほど
わけわけして5ケ さやに2ケの黒豆
『10粒…なんとも中途半端や』と 主任。

そやからくちよごし 
『言うてはったやろ』と 副部長。

くちよごし
≒口を汚す程度の少量…満腹にはならない。


(蛇足番)

神社の手水舎で 柄杓に
直に口つけて口をすすぐおっさんがおる…

あかんデ…。

相撲取りの力水は 柄杓で口
そそいでいるけど…
神前の手水舎は 土俵ちゃう。

右手に柄杓 左手を皿にして水をそそぎ
その左手にたまった水を 口に含みそそぐ 
『ガラガラペーではなく 清めると
いう作法なんや…』と 横町の大旦那。