へつる

どんならん

2012年06月12日 00:00

大阪言葉 あいうえお へ
へつる

早朝から開いてる散髪屋が
あるらしい…

モーニングにやってきた
向こうの町会の鍋津根長老の頭が
すっきりしてる。

『ハツハリッ…』と
喫茶店のおばちゃん。

散髪したての長老の後頭部を
パチッと たたくポーズをした。

昔の大阪の子は 散髪して
学校に来た友達を見つけたら
初張りッ』 というて 
後頭部を狙って はたいたもんや。

はつはり≒散髪したての頭をたたく

『髪の数がもともと多いもんは
ちょっと へつっても
たいしてかわらんけど…』

へつる≒けずりとる

『数が少ないもんがへつられると…』 
ほんまつらい。

散髪に行って
散髪屋のおっちゃんから
『暑いから 頭 すいときますか…?』と
昔は 言われたけど 今は そんな
こと言うてもらうような頭ちゃうしなぁ…

『長老 散髪に行けるほど
毛ぇあるからよろしいやん』と
喫茶店のマスター。


(蛇足番)

オオサカジンは はげ頭の人に
向かって はげ頭と言うような
失礼な事は いわへん…

あの ほら 八百屋のおっさんなぁ…
『あぁ ちゃびんの…』

はげちゃびんて言う言い方も
あるけど…

ちゃびんという言い方 
おちゃめやんか…

『東京人は やかんと言うてる』と
横町の大旦那。