ちべたい
ちべたい 大阪あいうえお ち
大阪単語は どこか変わっている。
つめたい。例えば 冬山の湧き水が冷たい。
その湧き水を飲んだら 『あぁ ちべた』
冷たいけれど 美味いという表現。
寒い夜 歩いていると耳が冷たい。
寒い夜 『耳が ちべたい』
あるいは『あぁ つべた』『耳が つべたい』
つめたいから つべたい そして ちべたいに変化する単語。
ところが ちべたいという人は もう ほとんどいない。
つべたいという人は 少しいる。
『関本課長待遇 何処で 飲む?』 と 支店長が…
『支店長 今日は鳥谷と呑みに行きますから…』
『オレも雑ぜてぇ~や』
『支店長 今日は 勝手しますわ ほな鳥谷行こ』
優しい赤星課長が病欠なので支店長は混ぜてもらえませんでした。
上町支店長は『そんな ちべたいこと言うなや』 と
ひとりごとの独り酒。『課長戻ってきて欲しいナァ~』